今年は最後の
- 2015/12/30
- 15:09

新潟の冬らしからぬ気候の中で、大工さんによる土壁の下地作業が進んでいました。土壁の下地になるのは、葦や竹の小舞ではなく、杉の細材を細かく井桁に組んだ木小舞。葦などと違って、小舞自体に強度があるため、荒壁の裏返し塗りを乾燥を待たずしてすぐに塗るための工夫です。熟練の左官職人さんの手によって、なんとも気持ち良さそうにどんどんと塗り上がっていきます。木小舞で包まれた建物は美しく、印象的で目に焼き付きます...
上棟吉日
- 2015/12/21
- 16:00

師走最中、今年の新潟の初雪を感じながらの上棟の日。新潟市内では気温もそう下がらず、初雪と言えどもちらりぽつり。刻み準備して、現場に山積みされていた木材が手際良く一気に組み上げられていきました。屋根面への土入れ作業。田中工務店の30年の実績を持つクラフトエース工法。大工さんも40年選手と、屋根上での野良作業も慣れたもの。建物の省エネルギー性能基準が高まる中、現在は土壁にプラスした付加断熱の提案をして...
新蕎麦試食会
- 2015/12/13
- 16:24

阿賀野市村杉温泉街。来春から土日のみの営業を予定した、手打ちのお蕎麦やさん「正草庵」の試食会に招かれいそいそと。山手に近づくと、晴れ日とはいえ空気は一気に冷えて、試食前にと浸かった足湯から一向に抜けられず・・・さまざまな病気にも効能があるラジウム温泉で有名な村杉。ぬるいほどに、効能が高いとのこと。なるぼど。お待ちかねの試食のとき。そば粉は巻産。手打ちながらも、それはそれは丁寧に細く切られた蕎麦から...
寒さの中の堅い刻み
- 2015/12/07
- 16:31

今月半ばの住宅の上棟に向けての大工さんの梁の加工作業です。登梁といって、屋根面にかかる荷重を屋根勾配に沿わせた梁材によって受ける梁組みです。ロフト空間の有効利用ができます。梁の見えなくなる部分には、背割れと言ってあらかじめ木材に切れ目を入れておくことで、見えてくる部分の割れをふせぐというもの。見えないところのひと手間は、木を生かす建築にはかかせないものなのです。これは、居間のシンボルになる柱の加工...